【第6回ワーク・ライフ・バランス大賞 優秀賞受賞】
第一生命保険株式会社 常務執行役員
長濱 守信
1979年神戸大学卒業。同年4月第一生命保険相互会社入社。2001年秘書部長、2010年第一生命保険株式会社執行役員を経て、2013年4月より現職。
「何のため」にワーク・ライフ・バランスに取組むか
先般閣議決定された政府の成長戦略では、女性の活躍推進を柱の一つに掲げ、「ワーク・ライフ・バランス(WLB)」の更なる推進に取組むこととされた。生産年齢人口が減少する中で、女性の就業率向上につながるWLBを推進する必要性は、論を俟たないであろう。一方、企業がWLBを推進するためには、従業員一人ひとりの意識・行動を変革しなければならず、これは必ずしも容易なことではない。その実現に向けたキー・ポイントは「何のため」にWLBに取組むのかを明確にし、従業員の共感を得ることではないだろうか。
当社では、当社グループの持続的な成長に向けて、多様な個性を持つ人財が活躍するダイバーシティ&インクルージョンの実現に力を入れている。そして、様々なバックグラウンド・生活スタイルを持つ多様な人財がいきいきと活躍する職場となるためには、長時間労働や低い休暇取得率に代表される旧来のワークスタイルの変革が必要不可欠となる。
こうした考えから、当社では持続的な成長に向けた経営戦略として、WLBの推進を位置づけ、両立支援策の充実に加えて、男女双方の総労働時間の縮減・休暇取得の促進を2本柱とした取組を進めている。
社会性・公共性の高い生命保険事業を営む当社としては、少子高齢化という社会課題解決に向けて、率先して取組んでいく考えである。